こんにちは、じゆうかあちゃんです。
保育歴10年の元保育士が、1歳児を家庭保育で育てています。
何かを始めたくて、子育てしながらブログ(ブログ歴2か月)を始めました。
ブログでは、子どもといった遊び場、おすすめ子育てグッズ、育児本・絵本の紹介、子育ての悩みなど実体験を元に書いてます✎
今回は『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』という本を紹介していきたいと思います。
・子どもの自分で考える力や伝える力を伸ばしたい方
・絵本の読み聞かせの方法を知りたい方
突然ですが…
自分の考えを相手にはっきりと伝えられますか?
私は、苦手です…。
日本人は自己主張が苦手な人が多いと思います。
それはなぜか…
日本人は、「学校では静かに先生の話を聞く」それがあたりまえと教えられてきました。
普段は、静かに聞いている生徒がえらいとされながら、急に
○○についてどう思う?
と投げかけられ、教室中がシーンとなると、
しーん・・・・
誰も意見はないのか!!
と怒られる。
急に言われても答えられない…。
と思うときがありました。
絵本の読み聞かせでも物語の想像力をこわしてはいけないということで、日本では親が子どもに一方的に読み聞かせをするのが一般的になっています。
私が保育園で働いていた時も、保育士が子どもたちに一方的に読み聞かせをしていました。
「これからはAIの時代。自分で考え、相手に伝える力が大切だ!」と大きくなってから言われても、子どもにとっては難しい話ですよね。
そこで学びたいのがダイアロジック・リーディングという、アメリカの絵本の読み聞かせで取り入れられている方法です。
アメリカは自己主張の国と有名です。
これはきっと小さいときからのやりとりが大きく関わっているのだと思います。
子どもに自分で考え、相手に伝える力をつけてほしいと思っている方にはこの本がおすすめです。
私も娘に、自分で考える力や相手に伝える力をつけてほしいので、この本に書かれているダイアロジック・リーディングを実践していこうと思います。
前置きが長くなりましたが、ここからは本の紹介をしていきたいと思います。
アメリカと日本の読み聞かせの目的
アメリカ
・絵本は子どもが言葉を学ぶための教材。
・読み聞かせは、子どもが英語の読み書きができるようになるための勉強。
日本
・子どもに本好きになってもらいたい。
・子どもの豊かな感性を養いたい。
アメリカと日本の読み聞かせの違い
アメリカ
「どうして○○なの?」と子どもが疑問に思ったことを親に質問したり、親も子どもに対して「これは何?」「あなたはどう思う?」など子どもに問いかけたり、とにかく親子間でのやりとりを盛んにする。
日本
親が一方的に絵本を読み、子どもはそれを黙って聞く。
親子間でのやりとりがない。
アメリカで取り入れられているダイアロジック・リーディングとは
ダイアロジック・リーディングとは
読み聞かせの最中、子どもにたくさん質問し、やりとりしながら絵本を楽しむ方法です。
「ダイアロジック・リーディング」を実践すると、ことばの発達だけでなく、「伝える力」や「思考力」「読解力」をはじめとする、社会を生き抜いていくための基礎力となる、さまざまな能力を育むことができます。
ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ 加藤映子
ダイアロジック・リーディングのやり方
ダイアロジック・リーディングを実践
7つの問いかけ
①「何質問」のやりとり
②子どもの答えの反復
③「何質問」に対する子供の答えの拡張
④決まった答えのないやりとり(4歳~)
⑤文章を完成させるやりとり(4歳~)
⑥ストーリーを思い出させるやりとり(4歳~)
⑦子どもの生活と関連した質問
『ももたろう』の絵本で7つの問いかけを実践。
①「何質問」のやりとり
・「何」「どこ」「なぜ」「どのように」といった質問を使ってやりとりする。
これは何だと思う?
もも!!
②子どもの答えの反復
・読み手が認めてあげることで、子どもは自分の答えが受け入れられたことがわかります。
そうだね。ももだね。(ほめる)
うん!!
③「何質問」に対する子供の答えの拡張
・より具体的に質問をする
ももは何色かなぁ?
ピンク!
④決まった答えのないやりとり(4歳~)
・絵を指示して、「この絵について話してみて」というように、自由に答えられる質問をしてみます。
どうしておじいさんとおばあさんは、ももたろうにきびだんごを持たせたのだと思う?
甘いものを食べると元気になるから!
☆自由に話させることで、子どもの表現力を豊かにします。子どもの成長に合わせて「答えのない質問」を使う機会を増やしていく意識が重要です。
⑤文章を完成させるやりとり(4歳~)
・フレーズの最後の部分を子どもに発語させるやりとりです。
ももたろさん ももたろさん
おこしにつけた きびだんご…
ひとつ わたしに
くださいな
☆文章を完成させるような促しは、言葉や文章の構造を理解することにつながり、後に子どもが1人で読むことを学ぶ手助けにもなります。
⑥ストーリーを思い出させるやりとり(4歳~)
・これは、はじめての絵本を読み終わったとき、もしくはすでに読んだことのある絵本を改めて読む前に内容についてたずねるやりとりです。
鬼ヶ島についたあと桃太郎たちはどうしたんだっけ?
鬼をやっつけた!
☆このようにストーリーを思い出させる問いかけは、出来事の順番を表現するスキルを養い、話の筋の深い理解にもつながります。
⑦子どもの生活と関連した質問
・絵本の中に出てくることばや絵、話の展開を、子どもの生活と関連づけて質問してみましょう。
ももたろうのお話に動物が出てきたね。
先週、動物園に行ったの覚えてる?
動物園でどんな動物見た?
動物園行ったの覚えてるよ。
さるやぞうがいたね。
さるはももたろうの
お話に出てきたね!
☆子どもの生活と関連した質問は、絵本と現実の世界をつなげるうえで役立ち、ことばの発達や本を深く読めるスキルはもちろん、会話能力や話術を高める働きをします。
ダイアロジック・リーディングを行うときの注意点
・子どもが楽しむことを大前提にし、「お勉強」の雰囲気を完全に消します。
・子どもが興味のある本や絵が多い本の方がダイアロジック・リーディングをやりやすいです。
・発語の主導権は子ども。
子どもが発言したくなる雰囲気をつくり、子どもの言葉はしっかりと受け止めます。
まとめ
絵本は、子どもの成長にとって良いものだと思い、娘が5か月の頃から読み聞かせをしていました。
しかし、「絵本を読みながらやりとりしていく」という考えは、初めて知りました。
娘がまだ小さいうちにこの本に出合えたので、良かったです。
これからの読み聞かせは、一方的に読むのではなく、やりとりを大切にしていきたいです。
実際、1歳5か月の娘に絵本の絵を指さし「これなんだ?」と聞くと「わんわん」「にゃんにゃん」と答えてくれます。
絵本を読む習慣とともに、やりとりの習慣もつけていきたいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』はこちらで読みました
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